魅せて勝つ/BORBOLETA FUTSAL

2012-10-05
特別企画/特集

群馬女子フットサルの礎 BORBOLETA FUTSAL

群馬の女子フットサル界に、女子県リーグ創設以来県のトップチームとして王者に君臨し続ける女子フットサルチームがある。その名も「BORBOLETA FUTSAL」。
今回Gun-sal.netではこの最強女子チームBORBOLETA FUTSALの強さの秘密に迫った。

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BORBOLETA FUTSAL創設から今まで

2005年、埼玉にあったMIXチームの女子達が女子チームを新たに立ち上げる際、知り合いの女子サッカー経験者に声を掛け10名程を集めた。それがBORBOLETA FUTSALの始まり。そのような形で始まったチームだが、群馬の女子フットサルチームのさきがけとして、女子フットサル関東リーグの創設前に開催されていたプレリーグから関東リーグに参加するまでに急成長を遂げた。プレリーグの2期を合わせて、関東のリーグは今年で5期目の参加となる。
また、チーム名のBORBOLETAはポルトガル語で「蝶」を意味する。現在、設立当時から在籍するメンバーはほとんど居ず、なぜ「蝶」なのか、記者が知る事はできなかった。

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基本的に練習は週2回。社会人が多く仕事の都合でなかなか人が集まりづらいので、群馬県フットサル1部リーグに所属する男子選手を交えて練習を行っている。 フィジカル、戦術、技術、ゲーム、当然男女の区別なく行われる。BORBOLETAの選手達の高い意識と、当たり負けしない体力はこうして作られているのだ。
BORBOLETAの選手たちはフットサルへの取り組みに対する意識が非常に高い。この高い意識が5年連続関東リーグへの出場を果たせている理由なのではないだろうか。サッカー経験は豊富でもフットサルという競技経験が浅い選手は、ベースがあやふやですぐ壁にぶつかるのだそうだ。BORBOLETAの選手達は分からない事があると、理解するまで監督に質問に来るそうだ。選手の知識の穴を埋めるのが監督という存在であり、それさえやってあげれば後は自分自身で解決出来る人間がそろっていると監督は分析する。

 

BORBOLETA FUTSALキャプテン

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キャプテンマークを巻くのは、背番号4番:北隅春菜選手。夫であり、チームの監督でもある北隅智宙監督は、「キャプテンマークを巻いているからといってキャプテンが特別であるというわけではない。」と言う。 チームの全員がキャプテンと同じように監督の指示や戦術を理解しているべきとの心情の元、あえて副キャプテンやその他の選手にキャプテン同様の指示を出し、チーム全体に伝達出来るかを試したりもするそうだ。 それなので、BORBOLETAのキャプテンの役割は練習を仕切り、団体としての行動を仕切ること。 「監督が理性だとしたら、キャプテンは感性。」北隅監督はそう断言した。
キャプテンである北隅選手に今の目標を聞くと「関東リーグの上位リーグに入って去年よりも順位を上げること」と、キッパリと答えてくれた。

BORBOLETA FUTSALを引っ張る強力なメンバー達

今回は、持ち前のプレーでチームを盛り上げる2選手に話を聞いた。

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まずは、2012年全国女子フットサル選手群馬県予選でも大活躍を見せた19番:三間睦美選手。三間選手がサッカーを始めたのは小学校5年生。2年前に高校の後輩である5番:高木萌子選手に誘われてBORBOLETAに入団。本格的にフットサルをはじめた。
「女子フットサルの魅力はパワーよりも組織プレーを高めて行く事。自分は高さがないのでスピードでボールに対して寄せて行く事を心がけています。自分自身で主導権が握れるような動きを常に意識してプレーしています。今後の目標はサッカーもしているのでサッカーとフットサルを両立させる事と、足りない技術をカバーするためにも最後まで走れる選手になる事です。そしてチームとしては当然、関東リーグの上位を狙って行きたいと思っています。」
今後の活躍も見逃せない。

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もう一人は、貪欲にゴールを狙う姿勢が印象的な11番/吉田麻衣選手。吉田選手に今の目標を聞いてみた。「チームの目標は関東での順位を1つでも上げること。個人の目標はチームのために出来る事をやる。そして出場した試合全試合で必ずゴールをきめる事。」
吉田選手のゴールシーンを今後も楽しみにしたいと思う。

北隅智宙監督インタビュー

Q.北隅監督がBORBOLETA FUTSALに関わるようになったきっかけは何ですか?

北隅監督「以前自分がプレイヤーとして所属していた群馬県フットサル1部リーグのチームメイトに誘われてBORBOLETAにコーチとして関わるようになり、前監督の退任をきっかけに4年半前に正式に監督に就任しました。 以前から、フットサルという競技について考える事に興味があり、監督というポジションは非常に楽しいです。実際監督として選手を指導するようになり、教えて育てる事にはまってしまったというのが正直なところ。今年からはプレイヤーとしての活動を休止、監督業に専念するようになりました。」

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Q.男性の監督が女子選手を教える大変さはありますか?

北隅監督「当然、歯がゆい部分もあります。性別の違う女子選手を教える事に関して、女性の心理が分からないからこそ、(余計な気を回しすぎないという)いいこともあるなとは感じています。また、よく感じるのが、女子選手は女子選手特有の戦術理解があるという事。頭で理解するのとは別に、自分自身でそれが腑に落ちるかどうかという自分なりの理解という事を大切にする選手が多いですね。逆を言うと、自分で腑に落ちるまでは行動が伴えない。どうもしっくり行かない。男子ではそういったことはあまりないので、そのあたりは独特だなと思います。」

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Q.選手たちのモチベーションの上げ方で意識している事はありますか?

北隅監督「BORBOLETAはエンジョイでフットサルを行っているわけではなく、あくまでも競技としてフットサルに取り組んでいます。それなので、監督が選手たちのモチベーション管理を行うという事はしません。選手自身がどういうプレーヤーになりたいのか、どういうステージに進みたいのかを自覚しているので選手自身で自分のモチベーションを高め、フットサルに取り組んでいると思います。」

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Q.監督として今後めざしているものは何ですか?

北隅監督「選手たちを出来る限り戦術にははめたくないと思っています。他のチームで機能しているどんなに優れた戦術でも、チームが違えば全く機能しない場合もあります。それは、チームメンバーが持つ能力や個性が全く違うわけだから当然。良い戦術や、面白いトレーニングなんかを見ても、それを即BORBOLETAに持ち込むことはしません。まずは自分で消化し、BORBOLETAに適した形で発信する。選手たちも常にフラットな気持ちでフットサルに取り組み、臨機応変に自分達で考えられるようになって欲しいと思っています。それは、どんな戦術を持ち、どんな指導者が居るチームでも活躍できる選手作りを念頭に置いているからですね。自分自身、指導者としてもっと上を目指したいと思っているので、やらせていただけるのなら、女子フットサル日本代表の監督もやってみたいですよ。それなので常に監督としても勉強を重ねています。真似だけするのではなく、誰もやっていないような戦術を自分で生み出し、チームを作っていく。それが理想です。」

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Q.現在、群馬県の女子フットサルのレベルは向上していますか?

北隅監督「技術的にはまだまだ低いですが、意識という点では向上していると思います。 BORBOLETA創成期には県内に女子チームはほとんどありませんでした。しかし今では県リーグや選手権予選を行えるまでに増えています。
ただ、自分が群馬選抜の監督をした際、声をかけた選手の集まりが非常に悪かったのは残念です。BORBOLETA以外のチームはまだBORBOLETAほどの意識でフットサルに取り組んでいないのかな、と感じました。自分個人として成長して上のカテゴリへ上がりたいのなら、選抜で練習できる事自体チャンスでだと思うし、少しでも上手くなるためにもっと貪欲に関わってくるはずですよね。選抜チームに所属する事により普段体験できない関東のレベルを体験できるわけだから。そういったチャンスに関わらないのはおかしいと思うし、非常に残念です。それなのでまだまだ、自分達のチームでの横のつながりでフットサルを頑張っているにすぎないのかなと感じました。
関東レベルで戦う他の県の選手達ほとんどに言える事が、個人としてどうなりたいのかをしっかり捉え、自分が独りでどこまで行けるのか、その為にどうすべきかをきちんと考えている事。フットサルはチームスポーツだけれど、最後は自分自身。自身を成長させるために世より高いチームへチャレンジする事は当然だと思います。それなので、BORBOLETAの選手達も、自分自身がより高いカテゴリを望むのなら、BORBOLETAを踏み台にして次へチャレンジすべきだし、実際皆そのつもりで頑張っているはずだと思います。」

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Q.最後に、目指しているチームの姿を教えて下さい

北隅監督「観客に、「見ていて面白い」と思ってもらえるようなチームでありたいですね。BORBOLETAを見たからフットサルをやりたくなったと思ってもらえるように、見る人を魅了するようなオリジナルティのあるチームを目指しています。」

こうして記者はBORBOLETA FUTSALの取材を終えた。勝つ事への貪欲さ、上のカテゴリへの挑戦意識、BORBOLETA FUTSALのそういった姿勢をGun-sal.netでは今後も追い続けて行きたいと思う。

 

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