SELECTIVO de OHRA ~フットボールの街・邑楽の再建と関東フットサルリーグへの想い~

2016-06-02
特別企画/特集

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1.岩尾選手にとってのやりがい、チームへの想いについて教えてください。

自分にとってOHRAは人間性を重んじるクラブでフットサルを通して人間的に成長できる貴重な場所です。
僕らはフットサル選手以前に社会人ですのでそれに相応しい振る舞いをするべきだという考え方が第一にあって、プレーもピッチ外もそれは同じだと思っています。その点では監督永井さんGM福島さんがチームとして今やるべきことは何か?チームとして今どこへ向かうべきなのか?を常に発信してくれて選手はそれを受信して行動する良いサイクルができているので助かっています。
しかし、二人に甘えるのではなく、選手各々が自ら考え、能動的に取り組む姿勢ができたらチームとして更に成長できると考えています。そういった可能性を感じながらOHRAでフットサルができることに喜びも感じますし、非常にやりがいを感じています。

チームの特徴として近隣地域を中心に集まっている傾向が強いです。地域柄もあり選手を集めたりするするのが難しいというのもあり、地元の高校生などを引き抜いて集めたりしてチームを作っていますので選手を育てて戦力にするという事にも力を入れています。

昔は他チームとの戦力差の違い等に対して僕自身がそういったチームの運営について歯痒い時期もありましたが、森田がコーチとして来てからそういったジレンマは一切無くなりましたね。

2.現在のチーム内での役割について教えてください。

現在はコーチという立場になっています。ただ、指導などはあまりすることはなく監督不在の状況で代理になるという感じですね。

ただそれ以外の部分でも選手のサポート等に力を入れています。非常に恥ずかしい話になりますが、関東リーグを目指す過程でどうしても目標がぼやけるというか、ブレてしまう選手が残念ながら出てきてしまうのは事実ですし、そういった選手がチームにいる状況では関東リーグ参入は難しいと個人的には思っています。
そういった選手の矢印を如何にフットサルに向けさせるかが、関東リーグ参入の鍵になってくると思うので、まず、自分自身の今の振る舞いが正解なのか?間違っているのか?を常に意識し、オンザピッチ、オフザピッチ問わず模範となる行動を心がけています。また、それが自分のすべき役割だと思っています。

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練習の合間には積極的に仲間とのコミュニケーションを図る岩尾選手

3.森田コーチが来てからのチームの変化等について教えてください。

森田が来てから経験の有無での評価の差を無くし、経歴を気にしない新しい基準が出来上がり、森田のイメージ通りに動けない選手は試合に出れないという状況になりました。以前は選手個々のキャリアや経験に依存していた事もあり若手が萎縮してしまうような状況もあったのも事実でした。今では同じものを一緒に作っていくという意識になれた事により僕自身も色々な歯痒さから解放され、僕も含めたチーム全員が集中してフットサルに取り組んでいます。

しかし今年が一番の変化の年になると思います。以前は個人技中心のチームでしたが、現在は極端な言い方で言えば個人技を無くしてチームワークで崩していくというのが森田が掲げている方針です。
ドリブルを武器としてきた僕自身が戸惑うこともありましたが(笑)今では徐々にチームに浸透してきています。

昨シーズンの優勝でみんなも少しは自信になったと思います。現在、窮屈に感じてしまうような新しいやり方にも必死に全員で取り組めているのは、もっと上のレベルへ行きたい等の成長意欲なのではないかと感じています。

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4.岩尾選手が過去に在籍していたGALO☆で当時の思い出などを教えていただけますか?

2005-2006年当時GALO☆は日本トップリーグであり関東リーグに所属してました。当時のチームメイトには、現在Fリーグ、ペスカドーラ町田の滝田学選手(日本代表現キャプテン) 横江怜選手(元日本代表)が所属していました。他にも多くのGALO☆出身選手がFリーグ、関東リーグで活躍中です。

OHRA→GALO☆→OHRA

代表選手を目指してセレクションを経てGALO☆に入団させてもらいましたが、フットサル生活は正直しんどかったです。毎日怒られてましたね。対戦相手もレベルが高くてついていくのがやっとという感じでした。最も印象深い経験は、GALO☆での最後の試合となった関東参入戦決勝です。勝てば関東リーグ残留が決まる試合でセニョールイーグルス千葉を相手に残り時間3秒で痛恨の失点。それにより都リーグへの降格となった試合です。

あのシーンは今でも鮮明に覚えていて忘れられないし、忘れてはいけないものだと思っています。
“3秒”という数字は今でもフットサルをする上で僕の中に刻まれています。本当に試合は終了の笛が鳴るまでわからないと思い知らされました。

滝田が代表でキャプテンやってたり、レオさんが選手権決勝でゴール決めて優勝したりとプレーするカテゴリーこそ違いますが、目標に向かって行動という意味では同じだと思うのでいつも刺激になっています。

※当時の関東リーグ所属チーム

Fリーグのチームの前身の

カスカヴェウ(現ペスカドーラ町田)
プレデター(現バルドラール浦安)
ボツワナ(現フーガ)
府中アスレティック
ロンドリーナ(現湘南ベルマーレ)

5.岩尾選手の関東リーグに対する想いを教えてください。

関東リーグはとても厳しいリーグで勝ち点を計算できるチームは一つも無いですし、全チームが真剣で死に物狂いでゴール前では数センチを争う勝負をしています。そういった中でプレーしていくことはフットサルを通して人間的にも成長できるリーグでもあると思います。そういった中でみんなで考えてチームで試行錯誤しながら戦っていくことに大きなやりがいを感じます。だからこそ今、チーム全員で成長してその舞台に立ちたいと考えています。移籍して関東で試合に出るのではなく、OHRAで関東リーグに昇格しその舞台でプレーする事を目標としています。

6.参入戦は非常に残念でした。結果や思った事を教えてください。

個人的にはしっかりとベストで臨むことが出来ました。しかし相手にバレてるなぁという感じは受けました。その中で自分が持っているモノを出し切れたとは思うのですが点が取れなかったのでそれは悔しかったです。

チームで言えば実力通りの結果になってしまい、BRBさんと比べると実力の差も感じましたし引き出しの多さも違いました。僕たちは個人の力や一人二人の関係でゴール前へ迫るのですが、BRBさんは4人が連動してチームで攻めてきました。こういった部分にはチームや組織としての差を感じました。押し込まれて耐える展開が長くボールを支配されて苦しい試合展開でした。

僕たち自身は結果として試合中に真ん中を使う事が出来ませんでした。ここは僕たちがビビってしまって外側中心のボール回しになってしまったからです。やはりこういった部分は修正していかないといけないと思って今シーズンはみんなが意識をして取り組む様になりました。
負けてしまい、その相手がそういうことをやっていたからこそ、僕たちもそれが大切な事なんだと再認識できたと思います。

7.シーズン開幕に向けて目標などを教えてください。

昨シーズンは優勝できたましたが奢ること無く自分たちの足元を見ながら今シーズンも優勝したいなと思います。

(ぐんさる:得点王は??笑)

得点王は・・・・・・、それを意識するとすげぇ怒られるんです(笑)

(ぐんさる:最近ドリブルしてないですもんねぇ)

と、思いますねぇ。 しないですね、最近は。でもやっぱり最初はストレスだったんです(笑)
なんで簡単にシュートまでいけるのにダメなのかなぁ、使える道具を使っちゃダメなんだろうと悩んだりもしましたね。
以前関東1部でプレーしていた友人に相談した時も、森田と言ってる事は一緒でした。一人二人の関係ばかりのチームだったりとか約束事が少ない(攻撃も守備も約束事は少ない)チームは勝てないという事です。約束事があれば攻撃も守備もある程度、どういう事が起こるか予測が出来るので計算しながらプレーする事が可能です。
上手い選手がただ抜いて打ってでは勝てないという事は森田も言っているので、今シーズンはチームとしての戦い方をしっかりと高めていきたいと思います。

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次ページ:目指すのはチームが一つになる感覚(森田選手兼コーチ)

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